memo
2012/01/19 --- Thu
光の強さに目を灼かれても、脳裏に焼き付いたのは濃く深い影の黒さだ。
光を凶器にしてしまえる、おそろしいひと。
2012/01/19 --- Thu
彼女が知らぬうちにつけた傷。
背中を覆う紐をほどいて見えるその傷にいつも口付ける。
彼女の目が閉じられて意識が眠りの海に沈んでいる間に、歯を立て、赤さを撒き散らす。
蹂躙の痕はいつまでも咲き続けている。
彼女の目に見えない証。
2012/01/10 --- Tue
与えられていたのか、奪っていたのか。
今となってはもうよくわからない。
(熱が尽きる前に止めておけばよかった?)
(きっと無理な相談だった)
2012/01/10 --- Tue
Isn't she lovely?
(なあ、彼女はかわいいだろう?)
凶悪な笑みを浮かべながらこんなこと言ったら逃げられてしまいますよ、A辺さん。
画面の中から目を細めてこちらを見ながら言う悪魔探偵をご想像あれ。
スティービーのあれではなく。
2011/11/24 --- Thu
あなたは美しい
(いちばん美しい瞳に光はもう無い)
2011/11/13 --- Sun
君の瞳に映るもの総てがまやかしなどではないと、なぜ言いきれる?
君の感じる幸福は俺の手から作られた紛い物かもしれないよ。
無垢なものが純粋さばかりから生まれるとは限らないさ。赤子だって血にまみれて生まれてくるもんだ。
生み出すことは命を懸けることと同義だ。
2011/10/31 --- Mon
雪が降るとあの子を思い出すわ。
あいつが雪みたいにすぐ消えるようなタマかよ。
でも実際、掴めない子だったわ。私ではここに留められなかった。
どうせ暢気に雪を見て綿菓子みたいとか思ってやがるだろうよ。
そうだったらいいわね。
いつもの執念深さはどうした。
そんなに執念深いかな私。
てめェはお綺麗な面して物分かりの良い子ぶってても何も失いたがらずにしがみついてんだろうが。それが執念深さでなくて何だって言うんだ。
ひどい言われようね。
真実だよ。
……そうね。私、意地汚い女なのよね。
そうだろ。だったらとことん、あいつのことも首根っこ掴んででも引き摺り戻せよ。お前の執念深さは買ってるんだ。
褒められてるんだか貶されてるんだか? 言われなくてもそのつもりよ。
だったら辛気臭ェ顔してんな、アホ女。
……アホじゃないわよ
2011/10/31 --- Mon
「髪」
「え?」
「伸ばすのか」
「うーん、兄さんにはまた伸ばしてって言われたんだけどね」
「フーン」
「伸ばしてほしい?」
「さあな」
「なによ、そっちから聞いてきたくせに」
「……ま、俺としては長い方が見慣れてるけどな」
「……………素直じゃないのは相変わらずなんだ…」
「性格なんざそうそう簡単に変わるもんでもねェだろ」
「改善を試みようよ?」
「断る。必要性がない」
「……その憎まれ口、ほんとに神田だねえ…」
「お前こそ、すぐにむくれるのは変わってねェな」
2011/10/31 --- Mon
「そんなに僕と母は似ていますか」
「……似てない」
「似ているんですね」
「あなたは母が怖かったんでしょう」
「そうだな、俺はあの子が怖かったよ」
けれどその目元は和らいでいる。他の誰にもそんな風な目を向けはしないくせに。
あの人の目は常に僕を透かしている。
2011/10/21 --- Fri
このまま救いは来ない
終焉はやがて来るけれど
(あるいは終焉が救いになるのか。永遠などは好まない性質だ)
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